40代で運転免許取得してみた。教習所(自動車学校)通いの体験談
運転免許 (普通自動車、AT限定) 、40代で無事取ったお!!
もちろん、教習所通いはラクではなかったけど、全体としては楽しかったし、この年でいい経験ができてよかったなーと思ってます。この記事では、免許取得しようと思ったきっかけとか、40代で教習所に通った体験をお伝えします。
40代で仕事しながら運転免許取りたい、自動車学校に申し込もうか……って迷っている人、色々考えることもあると思いますけど、なんか参考になれば幸いです。
書いてる人のスペック
- 仕事: ウェブ関連の自営業
- 性別: 女
- 運動神経: ほぼ無
- 視力: 超絶近眼 (老眼はまだ)
- 運転経験: 原付免許所持 (ただし数年乗ってない)
運転免許を取ろうと思ったきっかけ
私が免許取りたいと思ったきっかけはしょーもない事情でして、夫が車を買ったが、各種手続きの都合上、私が車の名義人になったことです。免許なくても車は買えるんですね。しかし「私名義の車なのに一回も乗れないの? なんか損した気がする!!」と思ったので、免許を取ることにしました。
ほかのきっかけとしては、自動運転車に乗ってみたい (SF好きの夢)、沖縄に仕事作って通いたい (自営業の夢)、ソロキャン行きたい、などなど。
ほぼ自分の楽しみのためです。
親の介護が〜、子供の送迎が〜、という家族思いな理由でないとイカンなんてことはないでしょうよ。周囲は勝手にそういう期待を押し付けてきますけれども。
40代の教習所通い、はじめに心配だったこと
まずは、教習所に入る前に心配だったことについて。
- 教官が上から目線でしんどいのでは……
- 40代で体力も衰えてるから、上達しなくてしんどいのでは……
- 仕事しながら時間を取るのは大変なのでは……
- 周りが若者だらけで辛いのでは……
- 家族に反対されるのでは……
免許を取ろうとしてネットで調べてると、いろんな心配が出てきますね。そのへん私の場合は実際どうだったか、について述べます。
教官からの圧力がしんどくてストレスなのでは?
「もし教習所に入ってみて、あったらイヤやなー」と心配していたNo. 1がこれ。
- 「教習所の教官が上から目線」
- 「頭ごなしにものを言われたり、イヤミを言われたりする」
- 「パワハラまがい、圧力強めの態度」
ネットや周りの人から、こういう話が伝聞されるわけです。
が、心配していたような体験は全くなかったです。マジでなかった。忖度でもなんでもないよ。
どの教官も「あなたは何ができていないのか」「どう改善すべきか」を順を追って説明してくれました。教習所の方針によるのでしょうか。
ただまあ、「人から何かを指摘される」ことじたいに慣れていない人は、キツイと感じるのかもしれないですね。
40代の運動神経 (その他体力的な諸問題) でしんどいのでは?
いちおう問題なかった。
やってみて思ったのは、運転の上達って運動神経だけの問題ではないよな、と。
ゲームのような「モンスターの攻撃を読んでかわす」みたいな反射神経が要求されるわけではまったくないですね。むしろ「ぎりぎりの状況を作るな、余裕のある運転ができるようになりなさい」ってことを教えられます。
だから運動神経というより脳みそをいっぱい使いました。見えてる景色から情報を読み取る能力を鍛えようね、とか。いろんな状況を学んでおこうね、とか。
正直、私よりももっと苦労してそうな若者 (失礼) もお見受けしましたので、年齢よりも個人の資質ちゃうかと思います。
ただ腰痛や四十肩がある方は連日の運転はしんどいのかも。私は幸いなかったですが。
時間が取れないのでは?
私は当時フリーランスでしたが時間まで「フリー」なわけはなく、常に納期やMTGの予定がありますので時間の捻出は気を遣ったところです。
時間が取れないと免許取得までめちゃくちゃ時間がかかり、その間にモチベ保てなくなるのでは……というのが心配でしたので (性格も飽きっぽいため)、対策しました。
対策といいますのは、とにかくヒマさえあれば教習所のウェブ予約システムをチェックすることです。
普通に予約すると2週間くらい先まで空きがないように見えるのですが、マメにチェックしていると、翌日に急に空きが出たりします。この現象を利用して、仕事の合間に予約を入れまくっていました。
夜の教習は、当日に空きが出ることが多かったですね。なので、夜も通えるプランにしたのが正解でした。
余談ですが、教習所の待合室にはWi-Fiもテーブルもあるので、教習と教習の間が1時間空くような変なスケジュールになってしまっても、Macを持って行って仕事しながら待っていればOK! なのがめっちゃありがたかったです。
周りが若者だらけでつらいのでは?
まあ別に、教室や待合室に若者がいっぱいいてるってだけです。みんな個人で来てるんでしょうし、パンデミック以降、公共の場所でキャッキャする若者なんてそういません。何も気にならなかったです。
家族に反対されるのでは?
「この歳で免許を取る」と言ったら、高齢の母が「お前は小さい頃からどんくさいのに? www」的なイヤミを言ってきて鬱陶しい思いはしましたが、免許を取ってしまえばこっちのもの。夫は最初から応援してくれてたんで無問題です。
40代はどういう教習所を選ぶべきか?
私が通った教習所をそこに決めた理由は、ネットで評判を調べてみたところ「けっこう厳しい」という話が複数見つかったからです。
40代ってそれなりに社会的責任もあるわけで、事故は絶対したくないんです。だから、きっちりしっかり教えてもらえるところにしたいと考えました。
教官が厳しいとしんどいのでは……という心配もこの時点ではまだありましたけど、その教習所は「卒業生の事故率が県下で最も低い」というデータを公表していて、それが最終的な後押しになりました。
結局、無事免許取得までこぎつけたので、そして何より思っていた以上にきちんと教えてもらえたので、判断は間違ってなかったと思います。
教習所に申し込みに行ってみてわかったこと
資金も用意でき、仕事もある程度落ち着いたある日、平日の日中に数時間空きが作れたので、よし! 申し込むで! と自動車学校に行き、受付カウンターでいろいろと説明を受けました。そこで初めて知った情報もあります。
免許取得まで平均どのくらいかかる?
「およそ半年はかかります」と言われました。時間のとりやすい大学生でもこれくらいはかかっている人が多いので、それでも入学されますか……? といちおう確認されました。
当時学生さんの多くがオンライン授業だったことが影響したらしいです。春休みと夏休みだけが集中して混み合う状況は少し変化していて、今は年中通してそこそこ混んでいるという話でした。
ですが、実際は3.5ヶ月くらいで卒業できました。意識して時間を取ったのが効いたと思います。
30代、40代で通っている人っていますか?
気になったので聞いてみましたら、「意外といますよ」というお答えでした。
理由としては、こちらも昨今の事情で「家族を公共交通機関で行かせるよりも、送迎したい」という機運が高まっているそうな。実際、通い始めてからグループ教習で30〜40代の教習生と一緒になったことも何度かありました。
安心パックは入学の時にしか申し込めない
安心パックというのは、規定の教習回数を超えた分が無料になる (ただし上限あり) という追加料金のサービスです。加入しない場合は、追加教習のたびに毎回5,000円くらいの教習料金を支払います。
サービス内容は教習所によって違うとは思いますが、大体の場合、安心パックの料金は年齢に応じて高くなります。40代の料金はまあまあの金額なので気が引けます。が、安心パックは入学の際にしか申し込めません。
結論からいうと私は加入したのですが、ちょっと悩みましたね。あらかじめ考えてから申し込みに行ったほうがいいかも。
安心パックって入るべきなのか?
もうちょっとここ掘り下げてみますね。「安心パック」に入るべきなのかどうか。
結果からいいますと、私は代金のモトが取れませんでした。思ったより追加教習が少なかったのです。つまり金額だけをシビアに見ると「入らない方が安く済んだ」。
しかし、だとしても、安心パックに入っていてよかったと思ってます。なんでかっていうと、安心パックがモチベーションの維持に役立ったから。
安心パックが効力を発するタイミングというのは、2段階ある教習のそれぞれの最後のほうです。追加教習が何回かかるかなんて、本当にやってみないとわかりません。
「あと何回で試験にたどりつけるのか……(ドキドキ)」という状況のなか、「次も5,000円払うのか…」を繰り返すのは、気分的にしんどいと思うんですよね。私は「安心パック余りそうやし、むしろもっと練習したいわ〜」って思っていました。気分に余裕を持たせるって大事。
というわけで私は「迷うなら、入っておけば?」をおすすめしておきます。
免許取得までどのくらいかかった?
申し込みしてから卒業まで、3ヶ月半くらい。
実はその間に足を骨折しまして、3週間ほどは実習を受けられなかったので、実質3ヶ月弱かかったことになります。骨折期間は学科を積極的に受講するようにしました。
教習所通いで苦労したこと & 乗り切ったコツ
教習所に通っていて苦労したこと、乗り切った工夫なんかを挙げてみます。
「見えてるはず」が見えてない
実は私は、この歳にしちゃ案外上手! って最初から言われてました (みんな言ってもらてえる可能性もあるが)。ゲーム好きが功を奏したのか。
しかし教習が進むにつれ苦労することがあって、それは「見えてない」ことです。運転操作に気を取られて、対向車が見えてない、標識が見えてない。技術そのものよりこの「見えてるかどうか」がとっても大事なポイントだと思いました。
これはもう意識して慣れるしかない。
縦列駐車、方向変換で苦労
縦列駐車、方向変換は教官の教え方が良かったのもあってすぐできるようになったのですが、逆にそこがネックになった。初手でうまくいったため復習するタイミングがあまりなく、卒業検定で縦列駐車で失敗しました (なんとかリカバーしてギリ合格)。
うまくできたことほど気を抜くな!
学科はとにかく「書いて」乗り切った
「勉強」というものから遠ざかって久しいので、学科テストがわりと怖かったです。とにかく教科書に線を引きまくる、メモを書きまくる、を意識して覚えました。また教習所の独自システムでオンライン模試があったので、これは早い段階から何度もやってました。
手を動かそう。
タスクリストを作った
入学してすぐくらいに、Trelloでタスクリストを作りました。これはモチベーションを保つのに役立ったかも。教習、学科のそれぞれ1回ずつを1カードに割り当てて、終わったらアーカイブしていく。最初「一体何ヶ月かかるやろか……」と思っていたものが、だんだんリストが短くなっていくのが楽しくて、結果卒業までの時間を早めたかも。
振り返りの時間を作った
夕方の教習が終わったら、そのまま一人で居酒屋とかカフェへ行って、教習のことを振り返る時間をとっていたこともありました。「授業の直後に復習すると忘れにくい」と聞いたので。同じことを何度も指摘されるとモチベ下がる飽き性体質なので、それ対策です。
あいさつする
10代、20代の教習生と一緒になる機会があります。で、見ていると、めちゃくちゃ反応の薄い子がいます。はじまりのときも挨拶なしとか、指示されても特に返事しないとか。
それ見てて、せめて大人としてはちゃんとしとこと思ったので、実習始まりの時のあいさつ+「よろしくお願いします!!」は意識してしてました (どうせ実習中はアワアワしまくりですw)。教官も人間なので、最低限は気を遣った方がお互いやりやすいんちゃうかなーと。
実際に運転免許取ってみてどうだった?
書いたまま放置して忘れてた。この記事時点で、免許取ってから2年ちょい経ってます。免許取って良かった、という思いしかないです。もともと車を所有していたおかげもあってですが、明らかに「フットワークが軽く」なりました。雨が降ってようが寒かろうが暑かろうが、出かけようと思ったらすぐ出かけられる、って車があるからこそやなと。
大阪にも神戸にもすぐ行けて交通の面も不便ない地域に住んでいたので、だからこの年まで運転免許を取らなかったわけですが、それでも免許取ってよかった。行動の自由が広がったから。精神面や仕事にもいい影響がありそうな気がしてます。
40代以上で運転免許を取ろうとすると必ず周りに「いまさら?」「やめときなよ」って言ってくる奴がいます。そいつらはマウント取りたいだけなので、無視しちゃえばいいですよ。免許取りたいけど……って悩んでいるそこのアナタを当ブログは応援するで。がんばってなー。
ただ、とても覚悟のいることであること、は忘れてはだめですね。絶対に事故はしない、だから教習所では真剣に学ばないといけない。それさえ忘れなければ40代の教習所通いはムリじゃない! って思います。