フリーランスに”会社勤めも悪くないな”って思わせちゃう本「自分がいなくてもうまくいく仕組み」

自分がいなくてもうまくいく仕組み

自分がいなくてもうまくいく仕組み

フリーランサーがチームマネジメントの本なんか読んでどうするの、という気もしないでもないですが、単に「仕事をスムースにするITツール使いこなし術」として読んでも全然おk!な良い本でしたよ。


自分がいなくてもうまくいく仕組み

山本 敏行 著
発行/クロスメディア・パブリッシング
発売/インプレスコミュニケーションズ

柔らかくて読みやすいですよ。

著者の山本さんには数度お会いしたことがありますが、明るくてひょうひょうとしたお兄さんです。IT社長、シリコンバレーと聞いてのイカツそうなイメージよりも、もっとずっと柔らかい雰囲気の持ち主です。

で、本って人柄が出るんやなあって、最近よくいまさらながらに思います。もちろん編集者の力量もあってのことでしょうが、押し付けがましくもなく、柔らかく、読みやすくまとまった一冊です。

変に煽ったりしない、まじめな本って、好きやわ。

こういう会社には、ひとりもんだって憧れる

私はスタンドアロンで生きることを選択した人間ではありますが、こんなにうまくできている素敵なチームになら、あこがれというか、あぁそれもよさそうだなあ……と思っちゃいました。

そりゃ、世の中チャットワーク社みたいに素敵な会社ばかりではないでしょうけれど

実際私だってお勤め時代は良からぬ体験をいっぱいさせられてきましたけど、反して、フリーランスになってからここ数年で出会う会社は、ふしぎと素敵なチームが多いのです。

もし私が独立前に、チャットワーク社のような部下にきちんと仕事を任せられる会社に勤めていたとしたら、辞めてフリーランスになってやろうとは思わなかったかもしれないし、この本に出会っても素通りしていたかもしれません。なんだか因果ですね……。

“よくできたチーム”の会社が増えてくれるといいですね。そうするときっと、世の中に幸せな人が増えます。また将来私も、自分のチームづくりをするためにこの本のお世話になる日が来るかもしれません。

何のために使うのか、がはっきりしていることって、大事だなって。

この本の半分は理念の話ですが、残りは「こんなアプリやツールを使って業務を効率化している」という話が目立ちます。

やれクラウドだ、ソーシャルだ、という世の中ですが…

わけもわからず「自分それ使ってるって言いたいだけちゃうん?」状態になっている人もちらほら見かける今日この頃。しかしながら、チャットワーク社では「何々のためにそれらを導入しますよ」というのがはっきりしていて、なおかつスタッフにも伝わっているんだということが分かります。

もし、この本に書いてあることをまねするのだったら、その意味や目的もいっしょにコピーしないと(あるいは自分たちなりにあらたに構築しないと)うまくいかないかもしれません。

あ、そうだ

山本さん>もし今度新しい本を出すときは、私のイラスト使ってくださ〜い!

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