イラストレーターがプログラミングを勉強するコツ
イラストレーターがプログラミングもできるっていうのはすごいね、と言われることが多いです。
なんか自慢ぽくて感じ悪いですねw でもほんとうなんだもん。
普通、両者はものすごくかけ離れたものだと思われているから、そういうことになるんだと思います。だけど、「誰かの頭ん中にあるものを具現化する」って意味ではすごい近いなと、当の本人は思っています。つまり、イラストレーションとプログラミングは、わりと似ているような気がするのです。
とはいえ、私は、一般の人がイメージするような芸術家とかクリエイターのように「作品に思い入れがどうのこうの…!」ってまったく思わないタイプだからこそ、そういうふうにさらっと越境できるのかな?という面もあるのかもしれません。
ところで話変わりますけど、なんか急に、プログラミング覚えなきゃいけなくなる人っていますよね…?
あるいは、プログラミングを離れてみてですね、来月までに中国語か英語をおぼえなきゃならん、なんていうサラリーマンの人がいるかもしれません。
こうゆうときの「勉強のしかた」、私のようなクリエイターが畑違いの畑を耕すときどうするか?というお話を書いてみます。
まずは最初に…
何か勉強をしていくときには、だいたい参考書をとりあえず一冊、入手しますよね。
それ、どうやって読みますか。普通に1章からていねいに読みますか?
私は、とりあえずざざーっと全部読みます。読むっていうか見るって感じ。全く意味が分からなかったりするけど、気にしません。
で、しばらく、なんとなくその本の周りをうろうろしてみる。いや、もちろん、本当にうろうろ歩くんじゃないですよw
例えば、プログラミングの本だったら、だいたい何個かはサンプルコードの解説があります。とりあえず作ってみよーって感じで、そのサンプルをサルまねで作ってみようとします。
で、だいたい1回目は手に負えなくて挫折したりします。で、あきらめて他の章の解説を読み、日をおいてまた再開してみたり。
あるいは単に索引をながめて、気になる語感のページを開いてみたり。
あるいは、よくわかんない用語をググってみたり。目の前の参考書に書いてあるにもかかわらず、わざとそんなことをしてみたり。
…こういうようなことを指して「本の周りをうろうろする」、と言っています。そして、あるとき、全くわけわかんなかった用語のうちひとつ、ふたつくらいが、急にふわっと理解できるときがあるんです。
ここまでが結構長くて飽きちゃうこともありがちですが、時間かかってもやめずにうろうろし続けてると、必ずこの瞬間が来ます。
そうすると、最初に読んでも全く意味が分からなかった文章も、その一語が理解できてるだけで、結構読めるようになってたりします。そこから広がって、だんだん全体も理解できるように…。
一点突破、って感覚です。
まぁ、奇しくも、私が独立前に心酔していた画家・永沢まこと
氏の著書に、何度も登場した言葉ですの!一点突破!なんかかっこええ。
ともかく、実際には2点か3点か知らないけど、少なくてもなぜか理解できちゃう部分が絶対あるから、それをなんとかキャッチしちゃいましょう。キャッチしちゃえばもう、あとの理解はぶわっと拡がってめでたしめでたし、なのです。
真面目な日本人は頭から順番に理解しようとしたがりますが、べつにそうしなくてもよいのではないでしょうか。相手のどの部分を最初に理解できるかなんて、人によりけりなモンなのです。対人関係だって、そうですよね。
いま、私はそんな感じで、Cocoaアプリ開発を勉強してます。つまりMacとiPhoneとiPadのアプリがつくれるようになりますってことです。結構時間かかったけど、そろそろイケるかな…?って感じです☆
※この記事は、以前Ameba版に掲載したものを再編集したものです。