[ニューカレドニア一人旅日記:1]透明なレモン湾と、しゃべりすぎるおっさんの話

ユースホステル・ヌメアからの夕景

2008年の11月に、ニューカレドニアで一人旅をしました。以前にmixiで友達向けに書いた日記ですが、読み返してみたらなかなか濃い旅でおもしろかったので再編集のうえ公開します。

ヌメアではユースホステルに泊って半自炊、イルデパンでも最安値のジット・クベルカに宿をとりました。
ニューカレドニアの旅行情報はハネムーン向けのものがおおく、安旅/一人旅情報ってなかなか見つかりにくいので、これから行かれる方の参考になればとおもいます。

ヌメア市内。ユースホステルのある丘から海を見下ろす
ユースホステルのある丘から海を見下ろす。

ニューカレドニアに着いてとりあえず何がしたいか?それはもう海で泳ぐことでしょう。Baie des citrons(レモン湾)というかわいい名前のビーチへ、バスで向かう。

水、青い!そして波もおだやか。沖へ泳ぎだす。マスクなどなくても、3メートル下の海底が見える。ちょこっとだけ小さい魚がいる。

刺さりそうな日差し。地元の小学生は、そのへんから歩いて来て、ちょろっと泳いで、シャワーも浴びずに帰って行く。私達が休みと財布をやりくりしてなんとかたどりつく、このビーチに。ぜいたくだなあ。

夕暮れまでだらだらしたあと、スーパーで食材を買い込んで宿へ戻る。宿っていうか、ユースホステルをとった。共用だがかなり奇麗なキッチンがついてる。料理好きにはこういうのが面白い。

ユースホステル・ヌメアからの夕景
部屋はドミトリーだけど、この景色だけは100万パシフィックフラン。

部屋にはベッドしかない(要はドミトリー)ので、食事は共有のフリースペースで食べる。そこで自然と客同士の会話が生まれるというしくみ。私は、独りで来ていたフランス人のおっさんと一緒に食事をすることになった。

このおっさん、南洋の海産物のビジネスで財をなし、故郷にもオーストラリアにも数件ずつ不動産を持っているという金持ち。だのに高級ホテルのラマダやメリディアンは高すぎるといって、一泊1500フラン(1フランは1.3円)のドミトリーに泊まり、スーパーで買ったバゲットとチーズを食っている変わったおっさんである。いや、変わってるというより、それともそういう金銭感覚こそが金持ちの必然なのかもしれない。あるいはフランス人の?

このおっさんとは他にも、私と同年代の日本人の旅仲間がいるとか、バヌアツは税金が安いのでビジネスにはオイシイとか、トマトは身体にええんやとか、オーストラリアにペンギンのいる島があるとか、いろんな話をした。というと私がものすごく語学ができるみたいに思われるかもしれないけど、違う。おっさんが独りでずーっとしゃべっているのだ。なんかもうめちゃめちゃ楽しそうなので、私もずーっとあいづちを打っていた。これもまた、金持ちの特性なんだろうか…?

もう少ししゃべれたら、としのびない。「フランス人の金持ちってみんなそんなにヘンなの?w」とツッコんでみたかった。あとどうしたら金持ちになれるかも。

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