[ニューカレドニア一人旅日記:2]サンゴアルカナイ。

カナール島(l'îlot Canard)

ヌメアの街中

私が宿をとったヌメア市街から車かバスで20分ほど行ったアンスバタ。ここはビーチとショッピングセンターと何軒ものホテルがある、いわゆるリゾートエリア。このアンスバタのビーチから海を眺めると、すぐ近くに小さな島が見える。これがカナール島(Îlot Canard:イロカナール。鴨島?)。午前中にスキューバダイビングをして、午後はここへ行ってみることにした。

カナール島(l'îlot Canard)
ダイビングボートの上から撮ったカナール島。海ひたすら青い!

カナール島へ行くには、タクシーボートでものの5分ほど。端から端まで3分もあれば歩けるくらいの島で、インフォメーションとレストランのような建物、それにビーチに並んだイスとパラソル、他には何もない。結構。お目当ては海の中だもの。

この島の周りには「海底散歩道」と銘打っていくつかのブイを浮かせてあり、そのブイに沿って泳いで行くと、手軽にスノーケリングを楽しめるという趣旨になっている。

フィンとマスクを装備してすぐに海に飛び込む。数メートルも泳いだら、もうそこはサンゴの森。フエフキダイ、バタフライ系、派手なベラ、くまのみ、ひととおりの熱帯の魚がごろごろといる。

スノーケリングって、好き。スキューバは、BCとタンクという防具を装備して冒険に行く感じだけど、スノーケリングは身体ひとつで海に入るところがいい。ときどき息を止めて潜ってみる。私が近づくと、大きい魚は逃げる。一方くまのみは巣を守ろうとして、怒ってこっちに向かってくる。正面からの魚の顔、かなりマヌケ。そのくせ必死だから笑える。

こんなにビーチの近くで、こんなに豊かな様子になってるなんて、すごいことだわ。焼かないつもりでいたのに、日焼けどめを塗り直すのを忘れていた。それくらい堪能した。

ビーチには監視員的なお兄さんがいて、上陸客の皆に声をかけていた。私にはカタコトの日本語で、
「サンゴ、アルカナイ。よろしくね」
だって。笑った…が、よく海を知らない観光客が、浅いところのサンゴの上を歩いたりするんだろう。これは頂けないことだ。

ニューカレドニアに限らないけど、この点、サンゴの海へ行く人は絶対気をつけてください。踏まれて折れてしまったサンゴは、事実上復活不能なのです。

だから、サンゴ、アルカナイ。オネガイシマス。

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