最新物理学をかんたんに読める「The Big Question 物理」は装丁も美しかった!
前にも書いたことがありますが、本屋へ行かない方って、はっきり言って損してます。Amazonでしか本を買わない人は、こんなすてきな装丁に気づけないんですからね。
THE BIG QUESTIONS Physics ビッグクエスチョンズ 物理
著/マイケル・ブルックス (著), サイモン・ブラックバーン (編集), 久保 尚子 (翻訳)
出版社/ディスカヴァー・トゥエンティワン
ひとまずデザイナー目線の感想
見た目の話からで恐縮ですが、この本はとにかく装丁がかっこいい!
写真をご覧ください。透明なプラスチック製のカバーがついているのが見えますでしょうか?
このカバーが本体に影を落とすさまが、何かを物語っているようで、なんとも哲学的でいいのです。
英語の原題は本の本体に印刷されていて、日本語の文字はこのカバーのほうに印刷されています。グローバル展開を見据えた作りなのでありましょう。その点でもうまいデザインです。
翻訳がうまいのか、読みやすい
ところで、翻訳された文章が苦手、という意見はときどき耳にします。しかもこの本、物理の本でしょ……と構えそうになりますが、とっても読みやすいのです。
原文がもともと平易なのか、翻訳がじょうずなのか、はたまた編集上の工夫がなされているのかわかりませんが、この本はほんとうに大丈夫だと思います。これでムリなら他の宇宙論の本ははなからあきらめたほうがいいレベルで、分かりやすいです。
教養という嗜好品のない人生なんて
「技術書と自己啓発系しか読まない。本はAmazonでしか買わない」。そんなつまらない人間になっちゃってませんか?ヤバいかも、と感じたら、ぜひこの本をどうぞ。
「日本人にはとにかく教養が足りない」なんて言われる今日このごろです。教養なんて言われるとなんだかよく分からない感じがしますが、たんに宇宙のはてに想いをはせてもやもやあるいはわくわくしたり、本屋でジャケ買いする体験というのも、いい仕事・いい人生には絶対にかかせないものだと、私は思います。
それらの体験を連れてきてくれたのが、この本でした。
ちなみに、The Big Questionシリーズには物理の他に数学、宇宙というタイトルの本も出ています。これだけ読みやすいのだったらそろえちゃおうかなぁ〜。