特定のウェブサイトを検索結果に表示させない方法。[ iPhone, Mac, Safari ] ユーザースタイルシート
何か検索したらだいたい出てくるあのまとめサイトまじ嫌い、見たくない!とか。心底嫌いな人間がブログをやってて、何か検索するとたまに出てきて不快、とか。逆に、あまりに面白くていつもついつい長時間閲覧してしまうサイトがあって、勉強の妨げにならないようしばらくの間封印したい!とか。
いろんな理由があると思います。見たくないサイトをブロックしてすっきりしましょう。
Mac/Safariでは特にアプリや有料の何かを入れなくても、テキストエディタだけあればできるよ。
目次
「特定のURLをブロック」の考え方。検索結果に出てこなければ……
広告ブロックではなくて、URLで指定するブロックがしたい
「ブラウザ ウェブページ ブロック」なんてワードでググってみると、広告ブロックの方法やポップアップブロックの話題ばかりが出てくる。広告ブロッカーはアプリやプラグインでたくさんありますわね。
今回の話題はそれじゃなくて、特定のウェブサイトを見たくない、そのウェブサイトそのものが見られなくなるようにしたい。
ペアレンタルコントロール(機能制限>ウェブサイト)はいまいち使えない
他のサイトではよく紹介されている「ペアレンタルコントロール」という機能があります。これはお子様にスマホやiPadやMacを持たせるときに、有害なウェブサイトに触れないように設定できるもの。iOSの最近のバージョンではより幅広く「機能制限」という名前になってます。
これを利用する手もある。例えばアダルトサイトを一括でブロックできるので、それが目的ならこれもありかもね。
ただ、今回やりたい「指定のウェブサイトをブロック」はiPhoneではできないのです。「指定のウェブサイト『だけ』見る」ことはできるけど。ちょっとイマイチ。
ひとまず検索結果に出てこないようにすれば
別の見方をしてみよう。そのウェブサイトが検索結果に出てこなければ、ひとまずOKなんじゃないの?
たいてい、何かウェブサイトを見たいときは検索をして、そこからリンクをたどっていることが多いでしょう。自分の嫌いなサイトをブックマークしていたり、アドレスバーにURLを打ち込んで自らアクセスするなんてことは、まあおそらくしないよね。
だったら、そのサイトへつながっているリンクを非表示にしてしまえばうっかりアクセスしないで済むんじゃないでしょうか。という考え方。
Googleにそういう設定はない
Googleアカウントにログインしたらそういう設定ができるかな……?と思って探してみたけど、どうも見当たらなかったです。公平性とかそういうたぐいの意図かしら。
【Macの場合】「ユーザースタイルシート」でリンクを非表示にする
「自分が見たくないサイトにつながっているリンクを非表示にさせる方法」を説明しましょう。
Safariには「ユーザースタイルシート」っていう機能があります。これを使うと、どのウェブサイトを見ていても自分専用のスタイルが適用されます。Chromeでは機能拡張で実現できます。Windowsでも多分似たような機能はあるから探してみて。
で、これを利用すると、検索結果から特定のURLを非表示にすることができます。成功するとこんな感じ。
ユーザースタイルシートの用意のしかた
Safari
- テキストエディタでファイルを作り、後述するコードを書いて、拡張子 .css で好きな場所に保存します。
- Safariで、環境設定 > 詳細 > スタイルシート からさっき作ったcssファイルを指定します。
Chrome
- Stylusという機能拡張をインストールします。
- Chromeのアドレスバー横に現れるアイコン > 新スタイルを作成 で現れる画面に後述するコードを書いて、保存ボタンを押します。
Safariと共通のマイCSSを使いたい、というようなときはコンピュータ内に保存したCSSファイルを参照させる方法もあります。
Chrome で開いたページに任意のスタイルシートを適用する – Qiita
CSSの記述方法
テキストエディタでCSSを用意した場合も、機能拡張にCSSを書き込む場合も、次のように書きます。「someblogsurl.com」の部分を、自分が見たくないと思っているウェブサイトのドメイン名に変えてください。
a[href*="someblogsurl.com"]{
display:none;
}
これを日本語訳すると、「<a>タグのhrefに someblogsurl.com を含む文字列が指定されていたら、表示させないで」という意味です。
ここでは someblogsurl.com を指しているハイパーリンクを全部非表示にしてしまうという意味なので、検索エンジンの検索結果でなくても、あるウェブサイトにリンク先として記載されている場合でも非表示になるってことです。
【iPhoneの場合】アプリ「Roadblock」で検索結果非表示&サイトブロック
iPhoneのSafariにはユーザースタイルシートの機能がないので、アプリを使います。
Roadblockというアプリを紹介しておきますね。特定のサイトをブロックするのも、検索結果から特定サイトを非表示にするのも、どっちもできるよ。
これは有料だけど、私が試した中ではいちばんかゆいところに手が届きます。無料アプリはちゃんとした機能が備わってないのも多いので、探し回るくらいなら買ってしまえ、と思ってそうしました。ちょっとお菓子買うくらいの値段なので。
特定のサイトをブロックするには
Roadblockアプリをインストールしたあとどうするかを説明します。
iPhoneの設定
- iPhoneのホーム画面から「設定」を開き、Safari > コンテンツブロッカー と進みます。
- RoadblockをONにします。
つづいて、Roadblockアプリへ
- Custom Rules > Add a New Custom Rule > Block > Block Websites と進みます。
- Add a New Website と進み、避けたいウェブサイトのドメイン名を入力します。
- 右上のAddを押して保存します。
- 画面下部にある Enable をタップすると、保存した条件が有効になります。Custom Rulesの画面へ戻り、緑のマークがついていれば有効です。
これを設定した状態で該当のサイトにアクセスすると、ほら。
ただ、この設定で検索結果から消すことまではできません。なので、検索結果に表示されてしまいうっかりリンクを踏んだらブロックしたサイトだった、みたいなことはあるかも。
なので本当に見たくないんだったら「検索結果から特定のサイトを非表示にする」方法も使うといいですね。
検索結果から特定のサイトを非表示にするには
「検索結果から」というより、Safariのユーザースタイルシートの項で説明したみたいに、そのURLにつながっているリンクを全て非表示にしちゃう、という指定ですが、これもRoadblockで実現できます。
- Custom Rules > Add a New Custom Rule > Hide Contentと進みます。
- SELECTOR の欄で見たくないURLを指定します。このように書きます。
- 例 : a[href*=somematome\.co\.jp]
- ドットの前にバックスラッシュを入力します。
- バックスラッシュは英文字キーボードで記号を呼び出すとキーがあります。
- 保存して有効化します。
これで、例えばGoogleの検索結果から特定のまとめサイトだけ消す、みたいなことができます。ただし消えるのはリンク部分だけ、概要は残ったままです。まあいいでしょう。「ちゃんと消えてくれてるな」ってのがわかるしね。
ぜひお試しあれ!