【北海道旅行】たらこしいたけお持ち帰りバスツアーが存外に良かったので、あえて旅好き女子にオススメしたい
バスツアーなんてなあ……と思っていたのですよ。あんなもんおばちゃんが連れ立って行くもんでしょ?私には関係ないわてなもんでさ。
私はだいたい、沖縄や海外の路地裏へひとり入っていくような旅が好きなもんでさ。石垣島スケッチ旅とかニューカレドニアひとり旅の記事を見てもらえればわかるとおり。
ところがこの前北海道へ帰省したおり、家族にくっついて日帰りバスツアーに行ってみたら、飲めるわ食えるわ風光明媚だわで、想像以上に楽しかったのですよ。
北海道の広さなめんな 旅行計画は案外難しいぞ
北海道には見どころが多い!ただし、ときにかなり遠い!
だが内地の人間はそれをあまりわかってない。だから北海道初心者あるあるで「札幌でジンギスカンと銅像のやつ行って、小樽でお寿司食べて、函館で夜景見て、あと旭山動物園でしろくまさん見たーい。2泊3日で」みたいな不可能なことを勝手に言い出します。そうすると旅行計画はサクッと崩壊します。広さゆえに。
でも、なにもそんな超メジャースポットばかり追わなくたって、知ってそうで知らない素敵な場所というのも北海道には山ほどあります。広さゆえに。
今回私がバスツアーで行ったのも、そういう場所のいくつかでした。関西人からしてみるとあまり容易にはキャッチアップできないというか、自分ではなかなか行こうとは思いつかないかな、という場所でした。バスツアーあなどれない。
胆振地方へ行ってきました
このたび行ってきたバスツアーを紹介します。阪急交通社の「胆振ご当地グルメ食べ飲み歩きとたらこ・しいたけお持ち帰り」日帰りバスツアー!です。
胆振地方は、札幌からみると南ないしは南西にひろがる区域です。今回立ち寄った地名でいうと苫小牧、白老、室蘭、登別、伊達、などなど。
全行程300km以上。300kmって新幹線で言えば、新大阪から熱海、東京からなら豊橋くらいの距離だからね。
自分で運転したらどう考えても絶対しんどいこの距離を、バス乗りっぱで(ところどころ降りつつ)堪能してきました。
バスツアーは乗りっぱなしでいい。ひたすらラクなのだ
朝はちょっと早め。札幌駅に8時前に集合です。乗り場は新札幌・大谷地にもあるのでこちらでもお客さんを乗せます。
あとはもう、基本的に乗っているだけ。途中いくつかの観光スポットや道の駅で自由時間がそれぞれ2〜30分くらいずつあり、そこでは降りて自由に楽しみます。
ランチはバスごとお店の前まで行き、添乗員さんが品物を受け取ってくれて、お客は降りずに車内でいただくスタイル。
帰りは駅前の集合場所で解散、今回は19時ごろでした。ほぼ丸一日。
その前に予約しとかなきゃなんですが、もちろんネット予約OKです。
「たらこしいたけ」バスツアーの見どころ1:風景
どうせお腹いっぱいになるし寝るやろな、と思っていたけど、車窓からの景色が楽しすぎてずっと見てた。
ウトナイ湖
ここは最初に降りた場所。ラムサール条約に指定されている美しい湖で、水鳥の楽園です。私が行ったときは時期はずれだったのか、白鳥さんが一人たたずんでおられました。
ここ苫小牧市には「とまチョップ」というかわヨい鳥キャラがいます。そのコのマネをして遊んでおりましたら、夫の水鳥チョップが私のiPhoneを直撃し女子高生のごとくバキフォン化
室蘭・地球岬
地球岬は、北海道の地図でいうと左下らへんのとんがったところ。
この雄大さ、This is 北海道って感じがしますね。
それと、室蘭は工場萌えの人は絶対に一度は訪れておくべき。もともと鉄鋼で栄えた街なんですね。白鳥大橋も立派。
数年前に仕事で工場夜景のイラストを描いたことがあります。これは室蘭ではないけど夜はきっとこういう感じのはず。
登別の鬼
そのほかにも、競走馬の育成牧場の隣を走ったり。
なだらかな山の稜線に発電風車が立ち並ぶところとか。
どこを切っても雄大。都会じゃ見られない景色だらけですね。
「たらこしいたけ」バスツアーの見どころ2:もぐもぐ
ホッキごはん
私、貝あまり得意じゃないはずだったんだけど、優しい味がしていっぺんに好きになった。
白老バーガー
白老牛うまいな!ジューシーなので食べてるうちに肉汁がバンズにしみて幸せ。
揚げたわかさいも「いもてん」
わかさいも、知ってます?見た目はどうみても芋なんだけど実は豆、という名物菓子です。昔、さつまいもが獲れない北海道で焼き芋を再現するべく開発されたという。それを揚げたのがいもてん。
スイーツなのにビールにあうってどゆこと!
地ビール「鬼伝説」
わかさいもの会社がお菓子だけでなくなんとビールも作っていて、試飲できますっウレシイ。私のお気に入りは青鬼!ほどよく苦くてすっきりした鬼。
自分で運転だと飲めないもんねぇ。
ソフトクリーム、やきとり、その他なんでも!
そしてツアーが用意してくれてるグルメ以外にも、途中でいくつか立ち寄る道の駅で、いくらでも好きなように北海道グルメを堪能できます。
室蘭において「やきとり」はなんと鶏にあらず、豚なのです。甘辛いたれ味。そして北海道のソフトクリームはなぜどこもうまいのかな。
「たらこしいたけ」バスツアーの見どころ3:詰め放題
ツアータイトルにもなっているたらこ&しいたけの詰め放題。これ楽しい。
たらこの詰め放題では、ガラスの瓶を渡されてそこにたらこを詰めていきます。追加料金で瓶の大きさをアップグレードすることもできます(笑) オモローイ
たくさん詰めるコツ?
たらこの身を潰さないように丁寧にとって、瓶に入れたら手で静かにトントンしながら入れてくといいっぽいです(一回しかやってへんから知らんけど!)。
しいたけの詰め放題のほうは、係の方の説明に従いましょう。パックの底にまずは逆さまに入れる。次の段は順位置で。そして隙間へさらに軸を刺していく。
決まったサイズの容れ物なんだしたいしたことないよね?って思ってたら意外な量になってしまった。しいたけなんか家族全員のを合わせたら「仕入れ?」ってな量です。
椎茸、たらこを飛行機で持って帰る方法
これは食べきれないね、ってことで、大阪まで持って帰ってきました。本当はキノコ類は冷凍するのがいいんだけど、持ち帰り途中で解凍されちゃうとよろしくないので、冷蔵で。
椎茸は新聞紙に包んで冷蔵庫に入れておき、飛行機に乗る前に100均で売ってるアルミのクーラーバッグに保冷剤と一緒に入れました。タラコのほうは冷蔵で1週間くらいならいけるはず。ジップロックに入れ替えて冷凍してもいいです。
こうして休暇明けの我が家ではタラコスパとタラモサラダと椎茸バター焼きを堪能し、椎茸はさらに友達におすそ分けしましたとさ。マンプクー
旅行中のアクティビティにもよい
旅行中のアクティビティとして行くのもアリだと思います。札幌滞在ならかんたんに行けます。詰めほの成果を自宅まで安全に持って帰れるよう、日程の後のほうに予約するのがいいでしょう。
または、翌日にバーベキューの予定を入れておいてそこで食べる、とかでも楽しそう……!札幌にはバーベキューのできる公園がけっこうあるのよね。
炊事広場 – 五天山・宮丘パークマネージメントグループ 炊事広場|サッポロさとらんど公式ホームページ|札幌市東区|手作り体験|市民農園|収穫体験|さとらんど市場|値段もお得。旅慣れた人こそすごさがわかる
ツアーの値段だけど、ほぼまる一日過ごすにしてはかなり安いと思いました。ランチもおやつもお土産もついての値段だからね。
ひとり気ままに好きなところを目指す旅も、もちろん楽しい。だけど1日でこんなにもたくさんのスポットを回りたければ、入念な下調べがいる。ルートや滞在時間の計算も。運転だけでもなかなかの労力だよ。
それがツアーなら、何も考えずに予約だけすれば全て用意してくれて、あとは乗って楽しむだけ。これが旅行会社パワーです。
旅慣れた人にこそ、このすごさよくわかると思う。だからぜひ行って体験してみてほしいです。ほんとよくできてるな〜って感心するし、思った以上に楽しいから。くれぐれも、湖のそばで水鳥チョップだけはしないでね、携帯を壊すから!