最強の水彩紙を使ってみました
アルシュ水彩紙
という紙で、15世紀のフランスで生まれ、ドガ・マティス・ピカソ・ミロといったビッグネームが愛用していたことでも知られます。水彩紙にもいろんな種類がありますが、これだけ値段が飛び抜けていて、そこそこのグレードのものより2倍以上するしろものです。
実は、あまりいいものを使っても意味が無い、と思っていました。なぜなら、イラストを公開するには、必ず一旦データ化というフィルタを通すからです。
ウェブで公開するにしろ、本に印刷されて世に出るにしろ、手描きのイラストを載せるにはスキャニングして補正する作業が必要です。この作業のあいだに、紙の目の模様や最も淡い色などは無くなってしまいます。だから、あまり紙に凝りすぎても…と思っていたのです。
ですが、この最強の水彩紙はさすがでした。
発色が良いから、スキャニング後の補正が最小限で済むのです。結果、色の薄い部分の紙の目が多少残せるようになって、いかにも補正しました、という雰囲気もいくらか軽減されたように思います。
デジタル化してもなお良さを発揮するとは。
やはり、良いものは良い、ということなのですね。