多作って大事。「ティム・バートンの世界」展でジャパンを探せ
多作。多作って極めて大事なことだと改めて思う。
会場を入ってすぐにたくさん並べられているのは、なんとレストランの紙ナプキンに描かれたイラストの数々でした。
でもここで日本の怪獣に会うとは、知らなかったなぁ〜。
キモかわいい世界を堪能できる展覧会
話題のティム・バートン展、グランフロント大阪に観に行ってきましたよ。
映画「チャーリーとチョコレート工場」「シザーハンズ」「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」などでおなじみのティム・バートンの展覧会です。あの独特の世界観に魅了された記憶のある方にはぜひ観ていただきたい。
映画監督として認識していましたが、「イラストレーター」「造形作家」といった肩書きがつくこともあるようですね。
会場にはちょっとびっくりな数の作品が展示されています。イラストやデッサン、キャラクターのフィギュア、立体造形、最後には巨大なポラロイド写真まで。溢れ出るイマジネーションに圧倒されずにはいられません。
鑑賞ポイントは「ジャパン」
会場はいくつかのテーマに区切られています。たとえば「ホリデー」……ティム・バートンの映画にはハロウィンやクリスマスがよく登場しますね。あるいは「誤解されがちなアウトサイダー」……エドワード・シザーハンズやジャック・スケリントンをまさに言い表した言葉です。
ところで、観ていて「あれ?」と思ったことがあります。
「フィルム・キャラクター」のコーナーに、ガメラがいました。そうそう、あの怪獣映画のガメラ。「フランケンウィニー」の登場キャラクターだそうですが、私はまだ観たことがなかったので、素直にどう見てもガメラです本当にありがとうございました。
帰ってからカタログを読んでみると、そこに寄せられた論考には、ティム・バートンはアメリカのB級映画から残酷さと繊細さを併せ持つ自由極まりない発想とわかりやすいストーリーを、日本の怪獣映画からはミニチュアセットを使った技法を受け継いだ、とのように書かれています。
日本的なもの、日本に元ネタがあると思われる造形、ネタバレは避けますが他にもあるはずです。鑑賞ポイントとして覚えておくとより楽しめるかもしれません。
ていうか、もはやこれはガメラというより浦島太郎……?!
あ、あとウンパルンパの等身大フィギュアにはあのときの衝撃がよみがえった。岡田あーみんファンの人と語り合いたい、あの闇属性の笑い。
会期や料金などは公式サイトにてご確認ください。
»ティム・バートンの世界 <オフィシャルサイト>