WordPressってなに?本当にかんたんに作れる?ウェブ未経験のデザイナーさんへの初心者講座

WordPressってなに?仕組みは?メリットやデメリットは?

WordPressってよく聞くんだけど、なんかいまいちよくわかってなくて。そんなかたに向けた記事です。

これは先日、デザイナーさん向けに行ったセミナーの再録です。主に紙媒体のデザインをやってきたけど、会社の方針でウェブの仕事も請けるようになりつつあったり、お客様からウェブサイト作れる?なんて聞かれたり、そんなデザイナーさんが増えています。

そんな皆様に向けて、WordPressとはなにか?どういうしくみなのか?メリットやデメリットは?そして、WordPressがあれば誰でもかんたんに作れるのか?というあたりをまとめました。実践の前にアウトラインを知っておこうという記事ですので、手順の話は別項に譲ります。

2時間分の内容なのでちょっと長いです。

目次

WordPressって、そんなに人気なの?

よく聞くってことは人気なんだろうけど、何がそんなに人気なの?
こんなところが便利、と言われています。

  • 素人でも文章を入力するだけで更新できる
  • 有名なので情報がたくさん
  • テーマも多いから簡単に作れる
全世界のウェブサイトの33%がWordPressと言われている

本当に人気なの?というところですが、WordPress公式サイトによると、全世界の33%のウェブサイトがWordPressでできているそうです(記事公開当時の調べ)。

WordPressって個人ブログを作るツールだよね?なんて思っている人もいるかもしれないけど、WordPress製サイトの中には大企業や行政機関のウェブサイトもあるし、いつも読んでる有名なニュースサイトがWordPress製だったっていう確率は結構高いです。

私はウェブサイト制作の仕事もしていますが、ここ4〜5年は、依頼されて作るウェブサイトのほとんどがWordPress製です。お客様のほうからWordPressがいい、と言われることもしばしばです。一般の人の認知も高まっているようですね。

WordPressの編集画面
WordPressで記事を編集しているところ。このサイトもWordPressで作られています。

ウェブページのしくみ

WordPressを知るには、まずはウェブページそのもののしくみを理解しておいてほしいので、その話を少し。

さて、あなたが今見ているウェブサイト。それがどういうしくみで表示されているか、説明できますか?

「ウェブサーバー」という言葉はきっと聞いたことがあると思います。それが一体なにものなのかというと、世界のどこかに置かれたコンピューターです。どこかって、大阪?金沢?札幌?バンクーバー?それはわからないけど。

ウェブサーバーって?

あなたのMacにFinderウインドウがあるでしょ。そこにたくさんのファイルが並んでいるのと同じで、「サーバー」の中にもファイルが置いてあります。

SafariやChromeのアドレスバーにURLを入れてEnterキーを押すのは、サーバーに「それ見たいからちょうだい」というリクエストを送ることです。するとサーバーは「わかったよ〜」と応えます。すると、決まったファイルがダウンロードされ、あなたはページを見ることができます。

「サーバー」という名前は、リクエストに答えて何かを配ってあげるその役割を示しているだけで、本体はみなさんが使っているMacやPCとそれほど大きくは変わらないコンピューターそのものなんですね。

HTMLファイルとCSSファイル

では、ウェブページを作るには、どうしたらいいか?そのファイルを作ればいいんです。それがHTMLとかCSSといったものです。できたファイルを24時間OPENのウェブサーバーに置いておけば、他の人がいつでも見られます。以上が、ウェブページが読めるしくみです。

ウェブページを作る方法には「HTMLファイルを自分で作る」の他に、じつはもうひとつあります。それは「プログラムに命令してHTMLを作らせる」です。

ウェブページを作る方法 HTMLファイルを自分で作る/プログラムに作らせる

CMSって?

WorePressとはCMSの一種です。

WordPressをひとことで説明すると、CMS(コンテンツマネジメントシステム)の一種です。日本語でいえば「中身を管理するしくみ」。それってどういう意味?

さっき、ウェブページのしくみを説明しました。昔は、HTMLファイルをテキストエディタで一枚ずつ手書きするのもふつうでした。めんどくさいんですね。規模が大きくなればなるほど、手間がかかる。
そのへんをなんとかまとめようとして生まれたのがDreamweaverといったウェブ制作ソフトなんですけど、でもウェブページを書いてアップロードする、と二段階の手順が必要なことには変わりないんで、やっぱりめんどくさい。

文章を書くだけでウェブページが出来上がればいいのに。

もっとかんたんに、ウェブサイトの更新ができたらいいのに。そこで、「プログラムに命令してHTMLを作らせる」機構を取り入れて、人間はブラウザから文章や画像(=コンテンツ)を追加するだけ、それだけでウェブページが増やせるしくみが作られました。それがCMSです。

CMSとブログの関係

WordPressのことを「ブログシステム」と紹介する人もいます。WordPressはべつにブログを作るためだけのものではないんですが、CMSとブログはすごく相性がよくて、表裏一体みたいなところがあります。

ブログにまつわる歴史
WordPressが生まれたのは2000年代の初めごろ、
日本で「ブログ」という言葉が流行語大賞に入ったのが2005年です。

ブログ文化というか、素人でも文章書いていろいろ発信できるよ〜というのが可能になったのは、CMSというしくみができたおかげなんです。

CMSはたくさんある

様々なCMSの例。
様々なCMSの例。

CMSにはいろんなものがあります。ブログ文化の発展期にWordPressと人気を二分したMovable Type、コミュニティを作るのに適したDrupal、ショッピングサイトに特化したEC-CUBE、他にもまだまだたくさんあります。WordPressは、数あるCMSの中のひとつにすぎない、ということを知っておいてください。

WordPressの機能と技術

WordPressを使えばどんなことができるのか?

HTMLを手書きするタイプの制作では持たせられないようないろんな機能が、WordPressにはあらかじめ備わっています。

公式サイトをチェックしてみましょう。こんなことが書いてありました。

日本語 « 機能 — WordPress

ユーザー管理

ひとつのウェブサイトに複数のユーザーIDを設けられます。

メディア管理

画像やファイルのアップロードや記事への挿入がかんたんです。

テーマシステム

見た目を整える機能。ウェブサイトを「模様替え」するのも一瞬で。

プラグインの拡張

ウェブサイトで使うであろうおよその機能がプラグインとして提供されています。

コメント機能

ブログ記事にコメントをつける機能は元から備わっています。

言語

70以上の言語に対応しています。もちろん日本語もOKです。

インストール

WordPressのインストールにはウィザードがあるのでかんたんです。

インポートツール

ブログの引越しのためにデータを書き出したり、読み込んだりできます。

まだまだ他にもありますが、ひとまずこのへんで。ちなみに公式のものだけでテーマはおよそ7千、プラグインは5万ほどあります。すごいね。

WordPressを支える技術

プログラミング言語とデーターベースソフトウェア

WordPressでは、PHPというプログラミング言語に命令してHTMLを作らせます。なので、WordPressの中身をみるとそのファイルのほとんどは「〜.php」という名前です。

それと、文章や設定を保存するために、データベースが必要です。データベースソフトウェアでよく使われるのはMySQLです。

というわけで、WordPressを設置するときは、必ずPHPとMySQLのバージョンも気にする必要があります。

製品として

WordPressはオープンソースソフトウェアです。世界中の技術者が協力しあって作っています。

そして無料で使えます。そのかわり、基本的には誰も何のサポートもしてはくれません。AdobeやAppleのようなお客様センターもありませんので、動かないから電話して聞く!なんてことはできません。

WordPressのメリット – 更新と、圧倒的な知名度

WordPressなんかなくたって、ウェブサイトを作る手段は他にいくらでもあります。なのに、なんでみんなこぞってWordPressを使うのか?

それには大きくふたつの理由があります。まずは知名度が圧倒的に高いから、そして、お客様が更新できるからです。

圧倒的な知名度

知名度が高いことによるメリット

なぜ他のCMSでなくてWordPressなのか。いろんなCMSの中で、誰でも名前を知っていると言えるのはWordPressくらいじゃないかな。

知名度が高いおかげで、WordPressのことはちょっとググればいろんな情報が出てきます(このページみたいに)。

そして知名度が高いおかげで、関わる技術者もすごくいっぱいいる。
だからテーマやプラグイン(WordPressに機能を追加するためのもの)もいっぱい作られてます。

テーマやプラグインが多いということは、望んだ通りの見た目や機能を、コードを書かずに手に入れられる可能性も高いということです。知名度が高いと、そういうメリットがあるんですね。

お客様で更新ができる

お客様で更新ができるメリット

お客様からの依頼でウェブサイトをつくるとき、必ず問題になることがあります。公開したあと、更新を誰がするのか?

もし、HTMLファイルを一枚ずつ作る方法をとった場合、更新のためにはHTMLのある程度の知識と、Dreamweaverなどが必要です。それらを扱うことをお客様はほぼ間違いなく嫌がるので、この場合、制作サイドが引き受けることになります。

作業をタダではできませんので、更新毎に費用を請求するか、管理維持費という形で毎月いくらか取る契約が必要になってきます。

すると、お客様のなかには「ちょっとしたお知らせの更新などのために、いちいちお金を払うのもどうか」と思う人も出てきます。

そこでWordPressです。素人でも投稿できるように作られたWordPressですから、ウェブサイトをはじめからWordPress仕込みにしておけば、作って納品したあと、お客様が自分で(社内で)更新できます。更新費用のことは考えなくてよくなるわけです。

以上はWordPressの、というよりはCMS全体のメリットなんですが、ここでも「圧倒的な知名度」という特徴が効いてきます。「WordPressで作っていいですか」という話をしても納得してもらいやすいし、もしお客様が自分で更新するときにわからないことがあっても、ググれば大体解決します。
一般の人にも比較的ハードルが低いから、選ばれやすいのです。

ウェブサイトを育てる重要性が認識されつつある

ちょっと脱線しますが、働くデザイナーさんにはぜひ知っていただきたい。
WordPressで作ると更新が楽、というメリットは、じつはけっこう深い意味を持ちます。

更新がラク=ウェブサイトをより活かせる
ウェブサイトって、作りっぱなしでは活きてこない。

昔は、ウェブサイトといえばデザイン先行のかっこいいのがもてはやされました。デザイナーさんの中で、ウェブサイト制作の経験がないのにウェブデザインを依頼されて困ってしまったことのある方も多いと思いますが、それでもデザイナーに依頼したがる人が多いのは、昔の名残でもあるのでしょう。

で、そういうサイトは、作ったら作りっぱなしにされがちでした。そして、売上や問い合わせを増やしたりする効果はあまりありません。

今は、風向きが変わっています。せっかくお金をかけて作るんだから、ちゃんと事業の役に立つ、売上に貢献できるウェブサイトにしようよ、という考え方が主流です。それには、公開後に更新を続けることが必須です。

文章がたくさん投稿されたサイトは、検索にも強いのです。検索エンジンは文章を読んで判断するからです。そこで効いてくるのが、ブログの運用です。
WordPressはブログシステムともいいますから、ブログと会社概要サイトを合わせたような形を作るのも、お手の物です。

まめに育て続けたサイトは、唯一無二のパワーを持ちます。顧客の信頼を得られるようになって、ウェブサイト自体が営業力を持つに至るんです。

そんなウェブサイトに育てるためなら、社内で人的リソースをさいてもかまわないよ、というお客様は確実に増えています。WordPressが選ばれることが多いのは、更新の重要性が世間でも認識されつつある、ということの裏返しでもあるんですね。

WordPressなら、ウェブサイトを簡単に作れるのか?

WordPressさえあれば、プログラミングやHTMLの知識がなくても、どんなウェブサイトも思い通りにかんたんに作れちゃう!というイメージがありますか?

または、WordPressさえあれば10分でウェブサイトが作れます!なんて言葉を読んだことあるかもしれません。

それって本当なの?

半分Yes, 半分No.

半分はYes、半分はNoです。

WordPressでウェブサイトを作るのはたしかにかんたんです。でも、ちょっと進むとそうでないところもすぐ見えてくる。これが真実です。

[Yes!] 10分でウェブサイトができる!というのは本当

かんたんに作れるのは本当

WordPressをインストールしてテーマファイルを充てれば、それだけでウェブサイトのかたちはできあがります。あとは必要な機能を持つプラグインを探してきて、付けるだけ。
だから、10分でウェブサイトができる!というのは本当です。

インストールについては、最近はレンタルサーバーで「WordPressかんたんインストール機能」を備えているところもあり、どこかのボタンを押したらそれで終わり、なんて場合もあります。

先にも述べたようにWordPressはその知名度のおかげで、テーマもプラグインも山ほどあります。テーマはおしゃれにまとまったのも多くて、目移りしてしまうくらいです。

デザインも機能も出来合いのものでいいから、すぐ使えるウェブサイトが欲しい。そういう場合には、WordPressはとてもかんたんで便利なのです。

[No!] オリジナルデザインはかんたんではない

WordPressがかんたんじゃないところ

「WordPressさえあれば、素人だってどんなウェブサイトでも思い通りに作れる!」と思っている人がいるとしたら、それは否定します。

デザイナーさんは、仕事でお客様の要望に応えて作る機会が多いですね。そのお客様のためだけにオリジナルデザインを考えて、カンプを作って、というのは当然やりますね。

ところが、数あるWordPressテーマの中から、それとそっくり同じなものを探し出せるかというと、これはほとんど無理なんです。
他に同じものがないからオリジナルデザインなんで、当然ですね。

オリジナルデザイン=オリジナルテーマ

ということは、似たかたちのテーマを無事見つけられたとしても、どうしてもちょっとした改造は要る、ということです。

改造には、概ねテーマファイルを触ることになります。それはすなわち、PHPファイルを触らなければならない、ということです。CSSの改造だけで済ませられる場合もありますが、いずれにせよその知識も要るわけです。

プラグインの使いすぎ=NG

ちょっとした機能をつけるためならプラグインもあります。ただ、考えなしに多数のプラグインを使いまくると「めっちゃ重いウェブサイト」が出来上がったり、セキュリティの問題が大幅に増えたります。

一切テーマファイルをいじらずプラグインを入れまくってなんとかする!っていう作り方は、実用的とは言えないんですね。

というわけで、「WordPressを使って自在にウェブサイトを作れますよ」と名乗りを上げたければ、HTMLとCSSができることは前提として、PHPもある程度扱えるのが当たり前、ってことです。

WordPressのデメリット – サーバーの負担とセキュリティ

サーバーの負担、セキュリティ

WordPressにもデメリットはあります。これらは大切なことです。WordPressを使うときは常に注意しておかなくてはなりません。

サーバーの負担

「ウェブページのしくみ」を思い出してください。HTMLだけで書かれたページなら、ウェブサーバーは単にファイルを返すだけです。ですがWordPressで作ったウェブサイトの場合、もっとたくさんの仕事が必要です。

いま見られようとしている情報が何かを判断して、データベースソフトに言ってデータを出してもらう。そしてテーマを読み込み、プラグインを読み込み、解釈し、材料が揃ったところで全てを組み合わせてHTMLコードを生み出す……という具合です。これだけの仕事が、ページが見られるたびに必要なんですね。

ウェブサーバーがアツアツに

Macでガンガン仕事してるとそのうちアツアツになってしまうように、サーバーコンピューターもいっぱいいっぱいになってしまうことがあります。これがいわゆる「サーバーが落ちる」という状態です。WordPressを使ったサイトは、HTMLファイルで作られたウェブサイトに比べてそうなりやすいのです。

ふつうの企業や個人のサイトなら、あまり気にしなくて大丈夫です。ただし有名企業などたくさんアクセスのあるウェブサイトの場合、これは大きな問題です。
それを防ぐためには、スペックの高いサーバーコンピューターをレンタルする必要があります。するとお金が大変かかります。

「落ちる」には至らなかったとしても、表示の遅いウェブサイトはGoogleさんに嫌われたりもします。そうならないようにするにはそれ相応の知識が必要です。

セキュリティの問題

セキュリティの問題は、WordPressはじめ、CMSならなんでもつきまとう心配事です。

ネットに繋がってさえいればどこからでもログインして更新できるという素晴らしいメリットは、そのまま裏を返せば、不正ログインしたい人にとってもメリットです。

不正ログインしようとする人がいる。

WordPressにはいろんな機能がついているから、悪人にも便利です。メール送れる、コメントできる、自動投稿できる、プログラムを仕込める。あなたは悪いことを何もしていないのに、誰かにスパムを送りつけたということに勝手にされてしまうかもしれません。

ニュースなんかで、どこかのウェブサイトが不正アクセスをされてナントカ……って見たことあるでしょ。ああいうのは、遠いどこかの話ではなくて、実際に誰にでも起こり得ます。

私が運営しているWordPress製のサイトにも、調査してみると不正ログインしようとした跡が毎日のように見つかります。大半は海外からですが、日本国内からのもあります。

WordPressはおそらく世界で一番よく使われているCMSでしょうが、言い換えれば、世界で一番狙われやすいCMSでもあるのです。

セキュリティのために、最低限守ること

安心してWordPressを使うために、次のようなことは最低限守りましょう。

ID/パスワードは複雑なものにする。

IDで最悪なのは「admin」です。パスワードも「pass1234」とかわかりやすいのは絶対ダメです。パスワードは強度インジケータがついているので、それに従いましょう。

IDとパスワードの最悪な例、良い例

パスワードは、時々変更する。

パスワードとはコロコロ変わるもの、というふうに考えを変えましょう。WordPressにはパスワード再発行の機能も備わっています。

セキュリティ用プラグインをひとつは入れておく。

ログイン画面に画像認証をつける、悪意あるアクセスを見張るといった機能を持つプラグインがあります。かといって何個も入れるのはいただけませんが。

常に最新版を使う。

アップデートが繰り返される最大の理由は、セキュリティの問題を修正するためです。アップデートをしたくない・もしくはパソコン苦手でこわくてできない、なんていう人は、WordPressを使ってはいけません。それくらい言ってもいいほどのことです。

更新通知の例
更新通知の例。これを見たらすぐ更新。

WordPressについて、よくある質問

WordPressで作るとSEOに強いんですか?
作り方によります。
WordPressではウェブサイトの共通部分をまとめてテーマで管理できたり、metaタグを自動で書き出すプラグインが存在したりするので、SEO対応済みのウェブサイトを作りやすい、という面はあります。
しかしWordPressで作ったからといって検索順位が上がったり、検索エンジンに特別に優遇されるなんてことはあり得ません。
WordPressで作るとスマホ対応になるんですか?
これも作り方によります。
いま配布されているテーマのほとんどはスマホ対応(レスポンシブ)で作られているので、それを使えば完了です。でも、オリジナルのテーマを一から作る場合は、そのように自分で考えて作らなければなりません。
なんでもWordPressで作るべきですか?
いいえ。
CMSは他にもあるし、HTMLを直接書くタイプのページにもそれなりにメリットがあります。セキュリティの項で述べたように、メンテナンスしながら使うことを守ってもらえない場合は、WordPressの導入は見送るべきです。
他にも、公開後にほぼ更新されないウェブサイトなら、WordPressを導入するのはとても無駄です。

まとめ

  • WordPressとは、CMSの一種。CMSとは、ブラウザからかんたんにウェブサイトを更新するために考えられたしくみのこと。
  • WordPressにはいろんな機能が備わっている。見た目を変える「テーマ」、機能を追加する「プラグイン」もたくさんある。
  • WordPressのメリットは、お客様が更新できることと、知名度が高いこと。
  • WordPressを使えば、かんたんにウェブサイトを作れるか?その答えは、出来合いのものでよければYes、オリジナルデザインで作りたいならNo。
  • HTML、CSS、PHPの知識は結局必要。
  • WordPressにつきものの心配ごと、サーバーの負担とセキュリティについて把握すること。
  • セキュリティのために最低限守らなければならないことがある。できないなら、WordPressを使うのは諦める。

以上です。長々とおつきあいくださり、ありがとうございました。
実際のセミナーではこのあとWordPressをインストールしてかんたんなウェブサイトを作るところまで実践しました。もっと詳しいことを当ブログで読んでみたいかたは、リクエストを送ってみてくださいね

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