獅子舞を観て「つながりとかって大事だな」と思うの件
奈良市の漢國神社で獅子舞奉納を観てきました。ほんと楽しいからみなさんにもぜひ一度観てみてほしい!そして、「つながり」や「地元」といったキーワードにも思いが及びます。
ああ、やっぱり獅子舞はカワイイのだ!
獅子舞はカワイイ。特に猫好きにはたまらんものがあります。香箱を組んで眠ってしまったり、毛繕いや耳を掻くしぐさ、ヒョットコにそそのかされて酒をあおって暴れ出したり、頭にトリを載せた滑稽な天狗にぷにぷにとつっつかれたり、といった場面がいくつか登場します。
会場から笑いがおき、自分の顔が思わず「ぽわわ〜ん」となるのが分かります。こどもは特に大喜びでしょう。しかし、それを支えているのは日本古来のメソッドによる身体の動きの研究と訓練なのです。
徐々に人の輪が広がっていく
今回の奉納のリーダーであるプロの曲芸師・豊来家玉之助さんは、6年ほど前に一人で奉納獅子舞をはじめたそうです。漢國神社には獅子頭が納められていましたが、舞う人がいなかったのです。数年前からは、過疎により途絶えた地元の舞を復活させる活動を続けている桃俣獅子舞保存会と、芦屋に縁のある大升獅子神楽団が加わりました。
そして今年、奈良の地元の人が参加しはじめました。地元の人たちが担う獅子舞の本来のすがたに近づいたという意味で、これは非常に大切な一歩だとのことです。
はじめはたった一人でも、誰かの思いが徐々に周りを巻き込んでいきます。
地元に目を向けてみよう
ソーシャルとかつながりの時代などと言われて久しいけれど、商売のための人脈やコミュニティ作りといった薄っぺらい意味ではなく、人は資源だと改めて認識することが多い今日この頃です。
そもそも日本の神社やお寺のお祭りとは、大昔から地域のソーシャル機能を担ってきた存在でした。いまこそその力が復活してもよいのではないかと、けっこうマジで思います。
年末年始の休暇で実家に帰る人も多い時期だと思います。これを機会に、ふだんは自分の「界隈」に閉じこもりがちな皆さんも、外へ出て地域に根ざした文化に目を向けてみてはいかがでしょうか。慣れ親しんだ地元にこそ、新しい世界への鍵が落ちているかもしれません。
それではみなさま、良いお年をお迎えくださいませ。