水の波紋をイラレで美しく描く方法 [Adobe Illustrator イラストレーター]
![イラレで描く 水の波紋](https://creator-hey.com/wp-content/uploads/2015/01/ripples-of-water2.jpg)
イラレで水の波紋を描く方法を解説します。化粧品や飲料など「うるおい」を表現するデザインには、このような水の波紋のイラストは使いでがあるかもしれません。
基本的な流れは、まず波形の線を描き、それを3Dフィルタで回転体にするというものですが、ところどころに押さえておくべきコツがあります。最後に応用編として、水滴の落ちる瞬間も解説しました。
この記事を書いた人はイラレTips本の著者です。イラレでイラスト、パーツ、模様パターンなどの描き方・作り方をいっぱい集めた本「Illustratorおいしいネタ事典」。ちょっと前の本ですけどなにげに今もじわじわ売れてる良書です。
1. 背景を先に描く
背景の水を先に描いてしまいます。理由は後述しますが、このほうが効率良く美しく描けます。
![ripples-of-water_end1-sq](https://creator-hey.com/wp-content/uploads/2015/01/ripples-of-water_end1-sq.jpg)
矩形ツールで四角形を、または楕円などお好みの形を描きます。
カラーは水色のグラデーションにしましょう。お好みのキーカラーを一色決め、下にキーカラー、上に白の単純2色のグラデーションにします。
![[イラレで水の波紋の描き方]矩形を描き、カラーを水っぽいグラデーションに](https://creator-hey.com/wp-content/uploads/2015/01/ripples-of-water-grade.png)
ここで、先ほど決めたキーカラーをとっておきます。スウォッチパネルに入れるか、単色オブジェクトを作るかして、カラーパネルを開いてカラー値をコピーします(「#」の値が便利)。
![[イラレで水の波紋の描き方]キーカラーをコピーしておく](https://creator-hey.com/wp-content/uploads/2015/01/ripples-of-water2-color.png)
2. 横線を描き、波形にする
横一直線にパスを描き、フィルタをかけて波形にします。
効果→パスの変形→ジグザク→なめらかに
![横線を描いて、ジグザクフィルタをかける](https://creator-hey.com/wp-content/uploads/2015/01/ripples-of-water-line.png)
波の幅はあまり大きくしなくていいでしょう。
ポイント1 : 左端のアンカーをひとつ削除する
次に、アピアランスを分割します。折り返し数が奇数だった場合は、左端のアンカーポイントをひとつ削除します。回転をかけたときに端がめくれあがったような形状になるのを防ぎ、リアルな形に近づけるためです。
![アピアランス分割→左端のパスを一個削る](https://creator-hey.com/wp-content/uploads/2015/01/ripples-of-water-line2.png)
パスのカラーは白にします。
3. 回転体フィルタをかける
さきほど描いた線に、回転体フィルタをかけます。
効果→3D→回転体
![[イラレで水の波紋の描き方]3Dフィルタ(回転体)](https://creator-hey.com/wp-content/uploads/2015/01/ripples-of-water-3dpanel.png)
フィルタのオプション画面では向きや回転軸とともに、陰影の設定をします。表示されていない場合は「詳細オプション」で表示されます。陰影の数値は次のように設定します。
- 照度70〜100%
- 環境光0%
- ハイライト100%
ポイント2 : 陰影のカラーに水の色を設定
つづいて「陰影のカラー」を設定します。デフォルトで黒になっていますが、これを1.でコピーしたカラー値に変更します。あとは、オブジェクトが背景になじむよう、ライトの位置をほどよい場所へドラッグします。
![ripples of water](https://creator-hey.com/wp-content/uploads/2015/01/ripples-of-water_end1.jpg)
これで波紋は完成です。あとは同じオブジェクトをコピーして拡大したり、薄い透明にして重ね合わせたりすると、よりそれらしくなります。
![イラレで描く 水の波紋](https://creator-hey.com/wp-content/uploads/2015/01/ripples-of-water2.jpg)
水の背景を先に描いた理由
ところで冒頭で水の色を先に描いたのは、回転体を水の色になじませるためでした。「陰影のカラー」を黒のまま描画しておいてあとで透明を設定しても一応それらしくはなりますが、「乗算」ではハイライトが死んでしまってどうも不自然だし、「通常」や「スクリーン」では濃い部分が死んでしまい、どちらもしっくりきません。
そこで、回転体自身の陰影を背景と同じ色を設定すると自然になじませることができます。
応用編 : 水滴が落ちる瞬間
![水滴が落ちる瞬間](https://creator-hey.com/wp-content/uploads/2015/01/water_drop-e1421249457472.jpg)
回転体フィルタをかけるまえにパスを違う形に変えると、水滴が落ちる瞬間を描くこともできます。
![水滴が落ちる瞬間をイラレで描くときのパスの注意](https://creator-hey.com/wp-content/uploads/2015/01/ripples-of-water-op_02.gif)
このときのコツは内側の波の幅を長く、外へ行くほど短くすることです。自然物を観察するとこのようなコツを得ることができます。
![水の波紋と水滴が落ちる瞬間](https://creator-hey.com/wp-content/uploads/2015/01/ripples-of-water-op_04.gif)
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イラレ使いの人へ。公式の個人コンプリートプランをふつうに毎月払ってますか?それ実はめっちゃもったいない。私も最近まで知らなかった……。確実に安くなる方法を書いたので、もし興味あったら読んでみて。