出版の人、ITの人
ITと出版のはざまで生きていると、両方のすてきなところとウザいところが見えてきます。
出版の人たちは、心のある温かい人が多いです。
メーリングリストで議論になると、私が傷ついてやしないかと、心配して電話をかけてきてくれるような人たちです。文字に命を与える仕事をしている人たちは、"声"とはどれだけ暖かいかについても敏感なのです。
でもその反面、細かいことや慣例にとらわれすぎたり、"人間あんまり大志を抱くもんじゃない"と考えている人も多いように思います。そういうところは少し、退屈です。
ITの人たちは、逆に…
志の大きい人が多いです。
口だけ星人もいっぱいいますが、口だけでも大きいビジョンを言うのは、自ら可能性を閉ざしてしまうよりずっと良いことで、それがこの世の中を変え、そして支えてきたことを、彼らはよく知っています。
だけど一方で、あまり心を感じられる人はいません。IT系の友達にとって私は、Facebookのアイコンとしか思われていないでしょう。コミュニケーションが得意ではないことをまるでコンプレックスのように言いますが、得意になりたいとは思っていないのです。
あとはね…
出版の人たちはたいてい太り過ぎで、ITの人たちはたいていやせ過ぎです。
出版の人たちは日本酒が好きで、ITの人たちは女子っぽいお酒が好きです。
出版の人たちは比較的高学歴の人が多いですが、ITの人たちは比較的ハンサムと美人が多いです。
面白いエピソードをたくさん話してくれるのは、出版の人たちです。その点、ITの人たちはいつも仕事とコンピュータの話しかしないので、残念です。
面白い持ち物をいつも見せてくれるのは、ITの人たちです。その点、出版の人たちは5年くらい前のガラケーしか持っていないので、残念です。
どちらも好きだし、どちらも嫌いです、愛を込めて!