四季物語のおいしいパッケージの話

四季物語のパッケージ・1

あの、カップめんシリーズの「四季物語」春限定・たけのこと菜の花のやきそば、ってのをお昼に食べたんやけど、あれイイね。

ソースじゃなくて醤油系の上品めな味付けで、菜の花の苦みがちょっと効いてて、たけのこもけっこうしゃきっとしてて、とってもおいしいですw

で、もう味の話はこれで終わりなんだけどさあ。へっ、へへ…。

でも、パッケージ見てて、おもしろいこと気づいちゃったから、まあ、興味ないと思うけど聞いて。

四季物語は、第二章、つまりこの春から2年目なんだってね。

上の写真は、去年のパッケージ。今日買ったのもだいたいこんな感じだったよ。ディテール違うみたいだけど。ピンクのふろしき包みが春らしくてかわいいよね。

ところで、有名なブログ「日本一インスタントラーメンを食べる女」に、この年の四季物語についての記事があった。『最初は買う気しなかったんだけど、食べてみたらなかなかどうして素晴らしい商品だった』という肯定的な趣旨なんだけど、ぱっと見の印象についてはこんな一文がある。ちょっと引用させて頂きます。

なぜかず〜っと買う気になれなかった1杯だったりします。
(中略)
なんでかな、ピンク色が何かダメなんだろうか。
パッと見た感じ、風味が想像しにくいからなのかもしれない。
(容器が縦型のタイプは、フタより側面見ちゃうよ。)

ふむふむ。たしかに、このパッケージにはフタにだけ中身の写真がある。言われてみれば、カップめんのパッケージデザインにふろしきなんて、結構大胆だよな。
ピンクってのも…お菓子コーナーならともかく、カップめんコーナーにはあまり見かけない色。

一方、こちらは今年のパッケージ。

四季物語のパッケージ・2

そうそう、今日食べたのはこれだ。

でも…見て!中身の写真…去年のとちがって、側面に来てる。

四季物語のパッケージ・3

想像だけど、こういうことなんじゃないかな。

はじめ、和風味の雰囲気にも合う「カップをふろしきで包んだ」というデザインコンセプトが採用されて、デザイナーはそのコンセプトに忠実な仕事をした。”ふろしき推し”になるように要素の配置を考える、すると商品写真の位置は自然とふろしきの上を避けた。こんなふうに、フタへの配置も自然な流れだったんだろうな、と思う。

今度の改良は、コンセプトへのこだわりをほんの少し外したように見える。

つまり、商品写真がふろしきにかぶっちゃってもいいから、もう少しお客さんが目にしやすい位置に…とした。その方が売れる、という判断だね。私も、今日それを買うとき、その写真を確かに見た。たけのこと菜の花が入った麺をみて、あ、おいしいかも、と思ったもん。売り上げがどう変化したかは分からないけど、きっとそれは成功してるんだろうね。

それにしてもよ!

さっき引用したブログ、「フタより側面見ちゃう」という風に言っている。まさかとは思うけど、この記事が改良に影響を与えてるのだろうか…?

しかもその記事には「似たような製品を一気に3つも?」って感想もあった。対して、新パッケでは3種それぞれの結び目の色を変えるようになっていて、バリエ感をアピールしている。

musubime

もしかして…このブログの人すごい偉い人なの?!あたしが知らないだけで?!

ともかく、味もだけど、パッケージデザインもなかなか丁寧な仕事だねえ。ごちそうさまでした。

※写真は東洋水産ウェブサイトから引用しました。

追記:
最近、四季物語シリーズは夏バージョンが発売されました。今度は、あざやかなブルーにトマトの赤のコントラストが効き、目を引くパッケージです。結び目の配色や調理例写真の位置も、今年の春バージョンを踏襲したものになっています。
中身もしっかり、トマトの酸味が効いてて夏っぽいおいしさ。コンビニに寄ったらチェックしてみてくださいね。

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