夜の東寺の五重塔の美しさったら、ちょっと悪魔的
久しぶりに京都へ行ったので、ついでに夜の観光をしてきました。夜の東寺の五重塔。
どこへ行こうかと思ってググっていたら、こんなバスツアーを見つけました。
「寺社の拝観時間が終わった後の観光魅力が京都には少ないのでは」という多くの観光客の皆さんの声を受けて2010年から運行しています。
夜の時間を有効に使いながら、著名な建造物を見てまわることができると好評です。東寺の五重塔の夜の姿は必見と言えるでしょう。
ほうほう。
でも残念ながら日曜はやってないので、自前で東寺の五重塔を観に行くことにしました。
久しぶりに観たけど、やっぱりすごいね。
このライトアップは神秘的!夜に来てこんなにまじまじ見るのはさすがに初めてかもしれない。
こんなことを、思い出しちゃいました。
私のだいすきな小説で、猫が、歯並びの悪い少女の口元を見上げて感心する、というシーンがあります。その複雑な構造がどうにも興味深く、神秘的でさえあるように見えて、どうしてもひたすら眺めてしまう、と猫はいいます。その歯並びが他人から見て美しいかどうかとかそんなことはまるで念頭になく(だって猫だから)、ただただその造形に心酔するのです。
五重塔をまじまじと見上げていたら、その猫のような気分になりました。
さすがにこちらは国宝、美しいものの日本代表であって、女の子の歯と一緒にしたらあかんやろうけど(笑)、でも、この屋根の造形をずーっと眺めていたら、美しいんだか何なんだか分からなくなってきます。
ひたすらややこしい、複雑な造形。またこれが大昔の人の手で生み出されたとあれば。
なんかぞわぞわして、ずーっと眺めていたくなってしまいます。