ベンデイドット(カラーハーフトーン)をイラレのパスで作るには?[Adobe Illustrator]
こういうドットの名前、知ってます?
カラーハーフトーン?ぶぶー。ちょっと違いまーす。
正解は「ベンデイドット(Ben-Day Dots あるいはベンディドット)」です。
今日はこのベンデイドット柄をイラレで作ってみます。
この記事を書いた人はイラレTips本の著者です。イラレでイラスト、パーツ、模様パターンなどの描き方・作り方をいっぱい集めた本「Illustratorおいしいネタ事典」。ちょっと前の本ですけどなにげに今もじわじわ売れてる良書です。
よくあるやり方には、CMYいずれか一色のベタ塗りの矩形を描いてフィルタ「カラーハーフトーン」をかけるというのがあります。パスを得たければさらに「アピアランスを分割」後「ライブトレース」すればできます。
これでそこそこキレイにできるのですが、でも、ドットのひとつひとつは正円にはなりませんね。
どうしても、イラレのパスできれいなベンデイドットを作りたい……という場合は、ドット柄のパターンスウォッチを自作するのが近道です。
ベンディドット柄のパターンスウォッチの作り方
正円を描きます。サイズは10px。
enterボタンを押して上へ18px、コピー移動します。
コマンド+UでスマートガイドをONにしておきましょう。
回転ツールに持ち替え、上の円を下の円を中心に60度回転させコピーします。
コマンド+Dで繰り返し、円を六角形にぐるりと配置します。
補助線をひきます。
補助線にそって矩形ツールで四角形を描き、最背面に送ったうえ(コマンド+シフト+ { )線とカラーを透明にします。これを中にあるドットといっしょに選択して、スウォッチウィンドウに放り込めば完了です。
※サイズは目安のため記載しました。必ずしもそのとおりにする必要はありません。
ちなみに、ベンデイドットとは
このベンディドット、美術をちょっとかじった方になら「あれだ!」と思い出されましょう。1960年代のポップアート作家、ロイ・リキテンシュタインのトレードマークですね。
ベンディドットの発明者、ベンジャミン・ヘンリー・デイ・ジュニアは19世紀のイラストレーター/版画家で、ニューヨーク・サン新聞の創始者の息子でもあります。ベンデイドットは比較的安価にカラー表現ができる印刷技法として開発されたものでした。
Illustrator、Photoshop使いの皆様には「カラーハーフトーン」としておなじみかもしれませんが、「ベンディドット」と「ハーフトーン」はじつは違います。ベンデイドットは点の大きさが均一で、ハーフトーンは点の大きさ自体が変化します。
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