大丈夫やで☆イラレでウェブデザイン【その3】「ピクセルグリッドに整合」は使わない。
Illustratorのウェブ寄りの機能に、「ピクセルグリッドに整合」というオプションがあります。
この機能をONにしておくと、実際にはオブジェクトがピクセルに合わない大きさだったとしても、ピクセルに合うように自動調整がかかります。
便利なようですが、私は個人的にこの機能は考えものだと思っています。いつも「ピクセルグリッドに整合」はOFFにしています。
「ピクセルグリッドに整合」使うときは要注意!
一見ウェブデザインには便利そうな「ピクセルグリッドに整合」ですが、勝手にアンカーを移動させてしまう機能でもあります。複雑な形状を拡大/縮小すると大きく形がくずれてしまうことがあり、しかもピクセルプレビュー状態だとすぐには気づかなかったりもします。
お客様から預かったロゴなどを扱うときにこのような変形を起こしてしまうと致命的なミスですから、ONにする場合は十分気をつけてください。
個人的にはOFFでも充分かと……
ピクセルに合わせるべきところをぴったり合わせるには、設定に気をつけるだけでも十分きれいにできます。設定のしかたは前の記事でまとめましたので、もしよろしければ参考にどうぞ。
「ピクセルグリッドに整合」を常にOFFにするには
Illustratorの最近のバージョンでは、ウェブ用の新規書類を作ると「ピクセルグリッドに整合」のオプションがデフォルトでONになっています。
新規書類を作るときにそのオプションを外すか、もしくは作ったあとなら、「変形」から「ピクセルグリッドに整合」のチェックを外します。
新規書類用のテンプレートを編集してしまう
でも、毎回そのチェックに気を配るのが面倒な場合は、新規書類用のテンプレートを編集してしまいましょう。
新規書類のテンプレートは、CS5なら
/Users/ユーザ名/Library/Application Support/Adobe/Adobe Illustrator CS5.1/ja_JP/New Document Profiles
に入っています。
- この中のweb.aiがウェブ用のテンプレートになっているので、これを開きます。
- 「変形」ウィンドウのオプション「新規オブジェクトをピクセルグリッドに整合」のチェックを外します。
- 何か描いて消しでもしてから、保存して閉じます。
このようにすると、新規書類を作った際にすでに「ピクセルグリッドに整合」のチェックが外れるようになります。