マドラー占いに言われて映画「カンフー・ヨガ」を観てきたらハッピーになりました
ある日フレッシュネスバーガーでランチをしたら、木製のマドラーにこのような占いが書かれていました。
“See a kung fu movie this weekend.”
いやそれどないやねんと思ってFacebookでシェアしてみたら「カンフーヨガですね?!」とのコメントを頂戴したので、元々眼中になかったのがかえって気になってしまい、映画館へ観に行ってきました。
そうしましたら、なんでしょう。くだらなさすぎるような、ベタすぎるような、濃すぎるような?でも全体としてはすごく美味しかったんです。謎のマドラー占いは、結局ハッピーになりました。観るだけでストレス発散になった気がしたので、日々頭を使って疲れている方にはおすすめします。たまにはこういう映画を頭カラッポで観るのもいいもんやで。
キャッチコピーに「カンフーとヨガが出会う時!」とあるから、なんかすごいヨガの極意がストーリーの鍵になったりするんかなと思ったら、全くそんなことなかったです。ジャッキー・チェン meets ボリウッドと言っていいんでしょうか。インド俳優もキャストされていますが彼らはかなりインドらしくてインドやなぁって感じがしますね。そりゃインド人ですしね。
しかしジャッキー・チェンはすごい人やと思いますわ。還暦過ぎたんだそうですが、相変わらずのキレッキレのカンフーアクション、それとあのなんかベタなノリをしっかり披露してました。子供の頃にも見てたなあ。なんか懐かしくなっちゃった。昭和生まれには安心の映画です(私は70年代後半生)。
もちろんおニューな要素もふんだんで、イマドキっぽいイケメンが出てるなーと思ったら日本でもハマる女子続出という中韓アイドルグループ・EXOのメンバーだったり、ラストに流れるテーマソングの程よく軽薄なノリなども、とてもフレッシュネス。
ストーリーは、まぁよくある感じのアレです。ジャッキー・チェンが古代王国の財宝に挑む考古学者で、謎の美女が味方になり富豪の悪党が邪魔をする、といえばだいたいわかってもらえますよね。作中でも「I love インディアナ・ジョーンズ」ってはっきり言っちゃってました。
ドバイのカーチェイスは、夢がありますね。カーチェイスのシーンはどんな映画にも出てくるけど、あんなにも高級車ばかりなんて前代未聞です。ストーリー上の必然性もほとんどないので、やりたかったからやったんでしょう。実際にドバイの富豪が車を提供したそう。一方、冒頭の象部隊との戦闘シーンは、三國無双の新作かな?ゲームっぽい衣装も、人としてありえへんレベルのアクションもド派手で、CGバリバリ感をもはや隠そうともしていません。
こういった派手派手で盛り盛りな感じって、ジャッキー映画らしくも思えるし、インド映画らしくも思えます。ということはきっと、ジャッキー・チェンとインドは相性がすごく良かったんですね?!なるほど、カンフーとヨガを合体させてみた意味がなんとなく腑に落ちました。まぁほぼヨガ出てきませんけど。
平日にそれも上映期間もそろそろ終わりかという日に観に行ったのもあって、映画館は未だかつて経験したことがないくらいガラガラだったんですが、かえって良かった。笑っても気を遣わないでいい。だってラストのオチな。