「深海展」のイラストを描いたんだけど、仕事関係なくオススメしたい #深海2017

特別展「深海 2017」図録イラスト制作実績

当ブログ著者@niaoこと松尾 奈央は、東京・上野にある国立科学博物館で公開中の特別展「深海 2017」の公式図録のためのイラストを制作しました。

完成した図録が見本として手元に送られてきたのですが、これがまためちゃめちゃ魅力的な内容なので、単なる仕事のかかわりを超えてオススメしたく、ここにご紹介する次第であります!夏休みのお出かけにぜひどうぞ。

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このようなイラストを制作しました

生物や探査船、地形などのイラストを制作しました。具体的には、海底資源が形成されるまでを示した地形図、探査船が海底に到達する様子、海底に住む発光生物などです。制作点数は20点以上、Adobe Illustratorによる制作です。

なお、私が制作したイラストの一部は館内の展示パネルにも使われています。

特別展「深海 2017」図録イラスト制作実績 深海探査艇のイラスト 特別展「深海 2017」図録イラスト制作実績 発光する深海魚のイラスト
※制作のご依頼などご興味をお持ちの方は個別にご連絡ください。

「深海展」はどんな博物展?

公式サイトを見ると、案内文としてこう書かれています。

「深海 そこは宇宙とともに、人類に残された最後のフロンティア」

うっかりピカード艦長の声で再生されてしまいそうな一文ですが、深海とは宇宙と同じくらい人類未踏の地である、という表現なのでしょう。

深海をゆくエンタープライズ号、もとい探査船を駆るのが主催にも名を連ねている海洋研究開発機構(JAMSTEC)です。その最新技術による研究の成果に加え、NHKの映像をはじめ関係各所の重要資料をふんだんに盛り込んだ博物展、とお見受けしました。

手元の公式図録もかなり力の入った内容で、これは展示の中身も相当濃いはず(※でも私はこれから行くので、「ネタバレ」がいやで実は隅々まではまだ読んでいなかったりします)。

深海展図録「暗闇で光る!深海蓄光ポスター」
図録にはこんな付録も!

深海といえば、私たち一般人は「巨大イカ!幻の古代サメ!怪しい発光生物!!」といったキモ楽しいものを思い浮かべるのみですが、それだけでなく、最新技術により「深化」した深海研究は、いまや地球や生命の成り立ちを知る非常に重要な役割を持つに至っているということです。

「深海展」では深海生物の件はもちろんのこと、海底と震災の関係、海底資源のこと、最新研究技術などなどについて知ることができます。

また関連グッズもなかなか気合が入っているようで、「ダイオウグソクムシデイパック」「リラックマとコラボグッズ」などなど。「ダイオウイカ等身大ぬいぐるみ」なんてのもあるらしいですよ。

さらに深海にハマるには

JAMSTECは横須賀・横浜の研究施設などに展示施設があったり、各地の港で探査船の一般公開イベントを行ったりもしています。人が乗って6500mまで潜れる調査船「しんかい6500」は「深海展」でも模型が展示されていますが、こうした一般公開イベントで実物に会えることがあるようです。

それから、無人探査機「かいこう」もすごいのですよ。なんたって1万メートルまで行くというんですから。母船「かいれい」とセットでの公開イベントも過去には行われているようです。

ちなみに図録イラストの制作中、旧式の「かいこう」を描かねばならなかったのですが、資料が乏しかったので編集者さんに「もっと詳しい写真ありませんか」って聞いたら、「探査中に海の藻屑になってしまったのでこれ以上資料がないんです」って言われました。

残念というより何かこう、すごく萌えました、逆に。
かいこう、かっこいー。

見学やイベントについて詳しくはJAMSTEC公式サイトへ。
»広報活動<海洋研究開発機構

ぜひ余裕を持ってお出かけを

「深海展」、私も夏休みの間に行ってきます。こどもさんには夏休みの自由研究にもいいかもしれませんね。ただしとっても人気のようで、ウェブ上の情報によりますとかなり混み合うもようです。どうぞ時間に余裕を持ってお出かけください。

»公式サイト : 深海2017-DEEP OCEAN-


深海散歩 極限世界のへんてこ生きもの

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