「住み開き」で、家と生活がちょっと楽しくなるかもよ

「住み開き: 家から始めるコミュニティ」

「住み開き: 家から始めるコミュニティ」

「毎日会社と家の往復で、つまらない」と言うのなら、会社と家をおもしろくすればよいのに。ならば、もしかしたら、これ、使えるかも。

「住み開き」って言葉、聞いたことありますか?

先週、西宮市民会館で行われた「住み開き」提唱者・アサダワタルさんの講演会に行ってきました。ちょっと生活をおもしろくする方法として、そんなにハードル高くないんじゃないかと思いました。

「住み開き」とは

「住み開き」とは、アサダさんのウェブサイトでは次のように説明されています。

自宅を代表としたプライベートな生活空間、もしくは個人事務所などを、本来の用途以外のクリエイティブな手法で、セミパブリックなスペースとして開放している活動、もしくはその拠点のこと

引用元:住み開き: 住み開き とは!?

これだけ読むと少し難しい印象を受けますが、けっしてアーティストとかソーシャルなんとか方面の方たちだけのものというわけではなく、ふだんは会社勤めをしている方が自慢のコレクションあるいは写真や音楽などの作品を公開したいといったときに、お金を払って借りたスペースではなく、自宅でそれを始めたといった事例を伺いました。

つまり、あくまでも自分がやってみたかったことを実現したり、好きなことを誰かに披露したい、というのが起点になっているのです。

基本的にそれは自分の満足につながればよく、でももしかしたら、自分の街の環境を少しだけ良くする副作用があるかもしれない活動、というふうに私は理解しました。

人それぞれの回路を作ろう

講演後にアサダさんの著書「住み開き: 家から始めるコミュニティ」を読んでみました。「住み開き」の事例がたくさん紹介されていますが、それぞれに全く違う形をしています。一軒家、マンションの一室、元工場を改装したところ、など場所の形態もいろいろならば、家主さんたちの目的や行動もさまざまです。毎日開かなくてはならないということもないのです。どうも「これこそが住み開きだ!」という確固としたテンプレートは見当りません。

私たち日本人のおとなは、ふつうに暮らしていると新しく誰かに出会う機会がぜんぜんありません。近所の人の顔も知らないことも多い。何かとコミュニケーションレスな社会です。

「住み開き」は、そんな生活に少し違うやり方を取り入れて、少し違う回路を作ってみては?という提唱で、著書に紹介されている実践者のみなさんも、それぞれに自分の回路を紡いでいる様子でした。

とりあえず一回やってみること、だそうです

講演終了後にアサダさんと名刺交換をさせて頂いた折、「住み開き、やってみたい」と言ってみたところ、「とりあえず一回やってみることです」とアドバイスを頂きました。とにかく一回やってみて、そこからのフィードバックを元に自分に合ったやりかたを探しましょう。

じつは我が家は、昔からとてもホームパーティが好きなのです。さすがに家をカフェにしたり、しじゅう人が来るような状況は難しいですが、これの延長上ならできそう。ちょっとテーマを設けたり、お呼びする方の範囲を少し広くするだけでも、何か変化がありそうな気がします。

これが「住み開き」の範疇に入るかどうかはわからないですが、何と名乗るかに縛られる必要もないわけですよね。新しい出会いとかご近所づきあいができるきっかけになれば、それでじゅうぶん面白いのではと思います。

参考サイト

 

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