[イラスト旅行記@石垣島:6]竹富島・コンドイ浜の猫
離島ターミナルから船に15分ほど乗って竹富島にやってきました。乗船前にサンドウィッチを買い、前から行ってみたかったコンドイ浜へ来ました。
まぁ、残念な天気だけど、海眺めながらランチにしようっと。
浜辺にちょうどいい感じのテーブルとベンチがありました。いまは冬の荒天ですが、夏はここで過ごすと気持ちいいだろうなあ。そう思ってベンチに腰掛けた瞬間。
なんか、強盗が来ました。
「それ渡せ」
だめですって。路上生活者には食べ物を与えない、これ猫下僕の鉄の掟なんですから。
「いいから渡せ」
うわーーー!
めっちゃぐいぐい来る!嬉しい恐い……!
テーブルの上も襲われるので、もう立って食べるしかありません。ていうか、強盗じゃなくて強盗「団」でした。
食べ終わって腰掛けたら、こんどはポケットまで漁られる始末……!
う、海を眺めながらゆっくりランチをしようと思っただけなのに……。いやはや、こんなに小さい子までがゆすりタカリをし必死になっているさまを見ると、拙宅でいまごろはホットカーペットに伸びるだけ伸びているであろう我が主を思い出し、なんとも複雑な心境です。
君ら、暖かい場所は確保できているのか?
たんぱくしつは、自分で穫るんやで。
せっかくなので、一枚くらいスケッチを、と立ち上がって海のほうを見ました。大きい猫が強奪には我関せずという様子で香箱を組んでいました。目が腫れている。
そうだ、そういえば、岩合さんの「世界ネコ歩き」の沖縄編でビーチでだらだらしている猫を撮ってたけど、もしかしたらこの場所かもしれないな。
描き終わったあたりで数匹の猫が彼に駆け寄り、そのうち団子になりました。そうか、そうやって暖をとっているのだね。心配するほど、彼らつらい暮らしではないのかな。
などとしみじみしておりましたところ
やめてサイフまで盗るつもりなの!!!!!
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